作業日報は、集計する手間よりも先に、現場の人が「書く」時間そのものが工数になっています。終業前の数分でも、人数と日数を掛ければ年間では大きな数字です。

このページでは、日報を書かずに工数を集める方法と、会議や朝礼のように製造指示に紐づかない時間をどう扱うかをまとめます。

作業日報の集計が終わらない理由

  • 書く人と集計する人が別です。現場が紙に書き、事務が Excel に打ち直す。同じ情報を2回扱っています。
  • 記憶に頼った概算になります。作業中に時計を見る余裕はないため、終業前に思い出しながら書くことになります。
  • 締めてからでないと分かりません。月末に集計が出たころには、その工程はとっくに終わっています。
  • 人によって書き方が違います。粒度がそろっていないため、工程どうしを比べられません。

日報の様式を整えても、この4つは解決しません。書くことをやめない限り、同じところで止まります。

日報を書かずに工数を集める

adFactory では、作業者がタブレットやPCで作業の「開始」と「完了」を押すだけです。押した時刻がそのまま記録になるため、日報を書く時間がありません。

工数は2つに分けて扱います。カンバン(製造指示)に紐づく作業が直接作業、会議や朝礼のようにそれ以外の作業が間接作業です。

直接工数は自動で貯まる

カンバンに紐づく作業は、開始と完了の時刻から作業時間が自動で算出されます。誰が、どの工程を、いつからいつまで行ったかが、作業者の記入なしで残ります。

間接工数は2つの方法で記録する

記録の種類取り方向いている場面
直接工数開始・完了を押すと自動で記録カンバンに紐づく作業
間接工数
(入力)
一覧から作業を選び、時間を入力あとからまとめて入れる場合
間接工数
(計測)
一覧から作業を選び、開始・完了を押して計測その場で計りたい場合

計測はストップウォッチ機能で行います。開始で計測を始め、完了で止めると、計った時間がそのまま間接工数として登録されます。同じ作業を再び計測する場合は、前回止めた時間からの続きになります。

入力した間接工数は、作業日報の画面からあとで修正できます。ストップウォッチを止め忘れた場合も直せます。管理者が adManager から追加・修正することも可能です。一方で直接工数は書き換えません。自動で取れた実績をそのまま残すためです。

間接作業の名称はあらかじめ登録しておき、作業者は一覧から選びます。自由に書き込む方式ではないため、紙の日報のように人によって表現がばらつくことがありません。作業者ごとに選べる作業を絞ることもできます。

一日の合計が合えばよい

画面には、その日の合計工数が表示されます。直接工数と間接工数を合わせた数字です。基準時間との差を確認する機能もあるため、一日の合計が合っているかをその場で確かめられます。

ここが現場の負担の分かれ目です。すべての時間を本人に申告させる仕組みは、結局のところ日報と変わりません。作業の時間が自動で埋まっているぶん、入力するのは差分だけで済みます。

※ 作業日報の画面は初期設定では非表示です。ご利用の際は設定が必要です。

集計はどう出てくるか

  • 直接工数は作業実績から自動で集計され、作業日報として表示・出力できます。
  • CSV で出力できるため、Excel や基幹システムに取り込んで別途集計することもできます。
  • 月末を待つ必要がありません。その日のうちに数字が出ます。
  • 工程ごと・作業者ごとの平均作業時間が出るため、ラインバランスの見直しや、予定と実績の差の把握に使えます。

弊社の工場でも、同じことをしていました

アドテック富士の工場でも、以前は紙の日報を使っていました。集計は翌日です。二人がかりで半日かけて、打ち込みと集計をしていました。

いまは adFactory から CSV を取り出し、Excel で自動集計しています。同じ作業が数十分で終わります。

以前(紙の日報)現在(adFactory)
作業の内容日報を見ながら打ち込み、集計CSV を取り出し、Excel で自動集計
かかる時間二人がかりで半日数十分

集計そのものをなくしたわけではありません。打ち込みがなくなったぶんが、そのまま時間の差になっています。弊社での使い方はアドテック富士の導入事例にまとめています。稼働している現場はいつでもご見学いただけます。

実際にどれだけ変わったか

企業効果
ニチアス株式会社 鶴見工場様進捗確認工数 240時間/年 → 0時間
株式会社 ファスフォードテクノロジ様組立工数 1,200時間/年(13%)削減/教育工数 40%削減
株式会社 エデックリンセイシステム様作業工数 8,400時間/年(10%)削減/検査記録の出力・データ保存 540時間/年(80%)削減

各社の詳細は導入事例の一覧をご覧ください。

よくあるご質問

日報を書かなくても、一日の時間は合いますか?

合わせられます。カンバンの作業時間は開始・完了から自動で貯まりますので、残りを間接工数として記録していただければ一日が閉じます。合計工数と基準時間の差を確認する機能もあります。

会議や朝礼の時間はどう記録しますか?

間接作業として記録します。あらかじめ登録しておいた一覧から作業を選び、時間を入力する方法と、ストップウォッチ機能で開始・完了を押して計測する方法のどちらでも構いません。現場の運用に合うほうをお選びください。

ストップウォッチを止め忘れたらどうなりますか?

まず計測を止めてください。そのうえで、作業日報の画面から時間を修正できます。管理者が adManager から修正することもできます。

ストップウォッチで作業時間を計る運用とは何が違いますか?

カンバンの作業については、計る必要そのものがなくなります。開始と完了を押した時刻がそのまま記録になるためです。ストップウォッチによる計測をやめて作業時間を自動で取得し、ラインバランスの見直しによって生産量を20%高めた事例もあります。なお会議などの間接作業は、端末のストップウォッチ機能で計って記録することもできます。

作業者が開始や完了を押し忘れたらどうなりますか?

進捗モニターに作業中の状態が表示されるため、押し忘れたまま時間が経っていることにその場で気づけます。紙の日報のように、終業後まで分からないということはありません。なおカンバンの作業時間(直接工数)は、あとから書き換えません。自動で取れた実績をそのまま残すことで、工程どうしの比較や改善の判断に使える数字になります。

今使っている基幹システムに数字を渡せますか?

CSV で出力できますので、お客様の基幹システムに取り込んでご利用いただけます。上位システムとの直接の連携にも対応しています。連携の内容は個別にご相談ください。

ご構成について

本ページでご紹介した内容は、adFactory でご利用いただけます。作業指示・手順書の表示・検査記録・進捗の見える化・作業分析までを同じしくみで扱えるため、工数の集計から始めて、そのまま現場全体へ広げていくことができます。

進捗の見える化と作業工数の把握に絞る場合は、adFactory Lite という選択肢もあります。3製品の違いは料金プラン・製品の選び方にまとめています。

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